更新日2016.03.25

心にも地球にも優しい「キャンドルナイト」って何?

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candlenight

キャンドルの灯りのもと思いのままに過ごす2時間

「でんきを消してスローな夜を」をスローガンに、実施されるキャンドルナイト。夏至と冬至の日、夜の8時から10時まで、参加者は2時間電気を消し、キャンドルの灯りのもとで過ごします。

その2時間の過ごし方に決まりはありません。

電気を使うことで成り立っている文明的な暮らしについて見直してみたり、日常では感じとりづらい世界の裏側で起こっている問題に思いを馳せたりする。

大切な人を思い、一緒に過ごす時間として使う人もいるかもしれません。

いつもは忙しなくすぎていく時間が、キャンドルの元ではゆったりと流れる。

そんなことを実感できるイベントです。

自主停電運動からはじまったキャンドルナイトの歴史

キャンドルナイトのはじまりは2001年。原子力発電所を1ヶ月に1基建設するというアメリカ政策に反対した、カナダの人々による自主停電運動がきっかけです。

この運動を受けて、日本でもNGO団体が運営するカフェで、暗闇カフェというイベントが実施されました。客席にキャンドルを置いて、おいしいスローフードを食べながら、ピアノ演奏を楽しむ時間。参加者は、炎の色の暖かさや、火が本来もっている危険性などを感じることにより、自然とのつながりに意識を向けることができたといいます。

その後ムーブメントは大きくなり、2003年から「100万人のキャンドルナイト」としてリニューアルされます。脱原発、反石油といった環境に対する関心も大切ですが、他の問題にも興味をもってもらえるよう、間口を広くしたいと企画されたものでした。その年の6月には、日本全国2300箇所の施設で消灯が行われたといいます。

参加したのはなんと500万人! 多くの人がスローライフに対する気づきを得るきっかけとなりました。

2004年には日本から世界に「スローライフを広めるイベントツール」として紹介されるようになり、ムーブメントはアジア、アメリカ、ヨーロッパなど海外にも広がっていきました。

ひとりひとりが楽しみ育てていくキャンドルナイト

イベントが充分に広がった今、「100万人のキャンドルナイト」は一旦終わりを迎えました。この後大切なのは、参加者それぞれが、自主的にキャンドルナイトを楽しみ育てていくことにあると言われています。

呼びかけ人代表の1人である明治学院大学教授の辻信一さんは、「キャンドルナイトは、自分自身を変えるきっかけとなり、本当にいい道だったと思う。そこには美意識があって、もっともっといい社会が作れるんではないかと考え、だから楽しいことだったのです」と語っています。

参加者にゆだねられたといってもよい、これからのキャンドルナイト。キャンドルナイトをその場で終わらせるのでなく、そこで感じたものを、自分達の暮らしのなかに持ち帰ることなのかもしれませんね。

キャンドルナイトを特別な夜と捉えるのではなく、日々の生活で自分の楽しみの時間として実践していく。

そんな自然な流れが、今後のキャンドルナイトなのではないでしょうか。

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編集部
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アロマキャンドルタイムの編集部です。おすすめのキャンドルやイベント情報、取材記事をお届けしていきます。

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