みなさんは「キャンドルナイト」をご存知ですか?アロマキャンドルタイムでも幾度か「キャンドルナイトの過ごし方」をご紹介してきましたよね。
キャンドルナイトは、夜の数時間電気を消して、代わりにキャンドルを灯しましょうという試みです。
「電気を消して、スローな夜を」をスローガンに『100万人のキャンドルナイト』と称し、夏至と冬至の日にイベントが行われ始めたのが2002年のこと。それから10年後の2012年、一旦この『100万人のキャンドルナイト』という活動は終わりを迎えました。もともと、大声をあげて「エコ」や「省エネ」「平和」を叫ぶ類のイベントではありませんでした。夜の2時間、電気の代わりにキャンドルを灯し、各々好きなようにスローな時間を過ごしましょうという呼びかけです。もちろん、大きなライヴイベントなども開かれました。賛同する人が多かったからですね。
今年2016年も、いくつかの大掛かりなイベントは開催されました。でも、『100万人のキャンドルナイト』活動が終焉を迎えたということは、呼びかけをしなくてもその活動が息づき始めたとも言えます。
アロマキャンドルタイムでは、小さいながらもキャンドルナイトを実践している人々の夏至の日を追いました。
光ってこんなに綺麗にみえるんだ!
赤坂のとあるビルの最上階にある、バリをイメージしたお店「セナン」。テラス席が素敵なお店です。
6月21日。普段からキャンドルをお店のあちこちで灯していますが、この日は数も増やし、厨房以外は電気を消してお客さんを迎えました。
店内に入ってこられたお客さんは、一様にいつもと違った雰囲気に一瞬戸惑いを見せながらも、その違いを楽しんでくれていたよう。
「素敵ですね。光がこんなに綺麗に見えるんだなーって改めて思いました」
隣に輝くビルがあるので、「働いている人達眺めながら飲むのは心地良いです。別世界」なんていう意見も。
この日は40代男性のお客さんが多かったとのことですが、数少ないカップルのお客さんは「とってもロマンティック!!!」と大喜びだったとか。
オーナーの志村香奈子さんに伺うと「当店ではキャンドルナイトは初の試みで、お客様に受け入れてもらえるか心配でしたが、思いのほか好評で安心しました。皆さんテラスでのキャンドルナイトを経験されましたが、癒されたとの声がとても多く、これからも定期的に開催しようかなと思っています」
これからの季節、心地よい風に吹かれながらキャンドルの光で美味しいお酒&料理を楽しむって素敵ですね。ちなみに、バリ島出身の店員さんによると、バリにも電気の代わりにキャンドルを灯す日が1年に1度あるのだとか。
もう1件。世田谷にある小さなキッチン。毎日「義援金パン」を焼き、売上を全額寄付しているキッチンという名のダイニングバーです。3.11以降、ずっと義援金パンを焼き続けているマスターの村山さん。自分にできることをコツコツ続ける姿勢が、キャンドルナイトの思いに重なります。
主に一人でふらっと食事や飲みに立ち寄るお客さんが多いこのお店。この夜も、みなさん各々静かに思い思いの時間を過ごしてくれたようです。
取材協力先:
セナン (senang)
http://www.senang.asia/
東京都港区赤坂 3-15-9 ACRビル7F
03-6441-0812
Kitchen MURAYAMA
東京都世田谷区上馬1丁目17−8
03-3413-5071
次回は、個々人で楽しんだ夏至の日のキャンドルナイトをお送りします。

